中古車の在庫を3媒体に登録する作業、月何時間かかるか実測した
中古車販売店にとって、在庫の掲載は集客の入り口です。しかし、その掲載作業そのものにどれだけの時間がかかっているかを、正確に把握している店舗は多くありません。「なんとなく時間を取られている」という感覚はあっても、時間として数えたことはない。そこで、実際に在庫を3つの媒体へ登録・更新する作業を計測してみました。
計測の前提
計測の対象は、在庫20台を扱う店舗です。掲載先は、中古車販売店が主に利用する次の3媒体としました。
- カーセンサー
- グーネット
- 自社サイトの在庫ページ
1台の車両について、車両情報・価格・写真を3媒体それぞれに入力・反映する。この一連の作業を1台分として計測しました。すでに撮影済みの写真と、確定した車両情報が手元にある状態からのスタートです。
1台あたり、およそ10分
計測の結果、1台を3媒体へ登録・更新するのにかかった時間は、およそ10分でした。内訳はおおむね次のとおりです。同じ車両情報を、媒体ごとに別々の管理画面へ入力し直すため、単純な転記であっても媒体の数だけ時間が積み上がります。
在庫20台であれば、1巡でおよそ200分。時間にして約3.3時間です。これは「新しく20台をすべて登録する」場合に限りません。価格を見直す、写真を差し替える、売れた車両を掲載から外す。こうした更新のたびに、同じだけの手間が発生します。
月単位では、およそ10時間
中古車の在庫は動きます。値付けの調整、写真の追加、成約による入れ替え。実際の運用では、月に数回は掲載内容を触ることになります。仮に月3回の更新を見込むと、20台の店舗で月あたりの作業時間はおよそ10時間に達しました。
これは、営業や商談、仕入れといった本来の業務とは別に発生する時間です。しかも台数が増えれば、この時間は比例して増えていきます。
在庫規模別の試算
上記の実測値(1台10分・月3回更新)をもとに、在庫台数ごとの月間作業時間を試算すると、次のようになります。
| 在庫台数 | 1巡の更新時間 | 月間の作業時間の目安 |
|---|---|---|
| 20台(実測) | 約3.3時間 | 約10時間 |
| 〜30台 | 約5.0時間 | 約15時間 |
| 31〜50台 | 約8.3時間 | 約25時間 |
| 51〜100台 | 約16.7時間 | 約50時間 |
在庫50台を超えると、掲載作業だけで月に丸1日分以上の時間が消えていく計算になります。台数が多い店舗ほど、この作業の重さは無視できません。
自店の台数・媒体数・更新頻度を当てはめた試算は、在庫掲載の作業時間シミュレーター(無料・登録不要)でその場で確認できます。
時間を奪っているのは「同じことの繰り返し」
注目したいのは、この作業が難しいわけではない、という点です。やっていることは、同じ情報を3つの画面に入力するだけ。判断も工夫も要らない、単純な繰り返しです。だからこそ、人がやると時間がかかり、ミスも起きます。価格を1媒体だけ直し忘れて二重価格になる、売れた車が片方の媒体に残る、といった食い違いは、この繰り返し作業の副産物です。
こうした「同じ情報を何度も入力する」構造そのものを見直すと、掲載作業の時間は大きく圧縮できます。在庫情報を1回だけ入力し、そこから3媒体へまとめて反映する仕組みにすれば、媒体の数が増えても入力は1回のままです。その具体的な仕組みは中古車在庫のCSV一括更新とは。仕組みと、導入前に確認すべきことで解説しています。
また、この繰り返し作業は時間以外の損失も生みます。手更新を続ける店舗が抱える具体的な損失は自社サイトの在庫ページを手更新している店が抱える三つの損失に、カーセンサーとグーネットを併用する場合に特有の問題はカーセンサーとグーネットを併用する店が、二重管理から抜け出す方法に、成約後の取り下げ漏れについては売却済みの車が掲載に残る。中古車販売店の「掲載事故」を防ぐ運用にそれぞれまとめています。
まとめ
在庫20台の店舗で、3媒体への掲載作業は月およそ10時間。台数が増えれば、その時間は比例して膨らみます。この時間は、作業の質を上げても短縮しきれません。構造を変える——入力を1回にまとめる——ことが、最も効く打ち手です。
在庫掲載の手作業を減らしたい方は、サービス内容と料金をご覧ください。現在の媒体と在庫台数をお知らせいただければ、無料でご相談に応じます。