自社サイトの在庫ページを手更新している店が抱える三つの損失
中古車の在庫は、カーセンサーやグーネットといった媒体に載せると同時に、自社サイトの在庫ページにも掲載します。媒体は集客の窓口ですが、自社サイトは「その店をきちんと調べる客」が最後に見る場所です。ところが、この自社サイトの在庫ページを手作業で更新している店舗は少なくありません。手更新を続けることには、見えにくい損失があります。ここでは三つに整理します。
損失その一:更新遅れによる機会損失
手作業の更新は、どうしても後回しになります。商談や仕入れが立て込めば、在庫ページの更新は「あとで」になる。その結果、次のような状態が生まれます。
- 売れた車両が、在庫ページに残ったまま
- 新しく入った車両が、まだ載っていない
売却済みの車が残っていれば、その車を目当てに来た客に「もう売れました」と言うことになります。新着が載っていなければ、本来つかめたはずの反響を逃します。どちらも、更新が遅れたぶんだけ機会を失っている状態です。掲載作業そのものにどれだけ時間がかかっているかは、中古車の在庫を3媒体に登録する作業、月何時間かかるか実測したで実測しています。
損失その二:転記ミス・二重価格による信用低下
手作業には、入力ミスがつきものです。とくに問題になりやすいのが、媒体と自社サイトで情報が食い違うケースです。
- 媒体では値下げしたのに、自社サイトは古い価格のまま
- 装備や走行距離の記載が、媒体とサイトで違う
こうした食い違いは、車を真剣に検討している客ほど気づきます。「どちらが本当なのか」と感じさせた時点で、信用は削れます。価格の食い違い——いわゆる二重価格——は、問い合わせの現場で余計な説明を生み、商談の入り口でつまずく原因になります。手作業で複数の掲載先を別々に直している限り、この食い違いは起こり続けます。
損失その三:スタッフ工数の固定費化
三つ目は、最も見えにくい損失です。在庫ページの更新は、担当者の時間を毎月一定量、確実に消費します。この時間は、売上に直接つながらないにもかかわらず、在庫がある限り発生し続けます。
しかも、この作業は担当者に属人化しがちです。「あの人がいないと在庫ページが更新できない」という状態は、その担当者が休めば掲載が止まることを意味します。単純作業でありながら、店の運営を静かに縛る固定費になっているのです。
三つの損失に共通する原因
これら三つの損失は、別々の問題に見えて、原因は一つです。「同じ在庫情報を、媒体と自社サイトへ、人が別々に入力している」という構造です。入力の回数が多いほど、遅れも、ミスも、工数も増えます。
裏を返せば、入力を1回にまとめ、そこから媒体と自社サイトへ同時に反映できれば、三つの損失は同時に小さくなります。更新は遅れにくくなり、食い違いは起きにくくなり、担当者の手も空きます。
まとめ
自社サイトの手更新は、機会損失・信用低下・工数の固定費化という三つの損失を静かに生みます。いずれも「入力を何度も繰り返す」構造から来ているため、掲載の仕組みを見直すことがそのまま解決につながります。
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